記事:人間工学の改善により、従業員の健康状態と生産性が向上

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エルゴノミック マウスとキーボードを使用している人

パンデミックが始まってから3年以上が経過し、その間にリモートワークが普及しました。しかし、自宅のワークスペースが人間工学の面から見て、快適な状態に最適化されている限りません。その作業環境が原因で身体の健康上の問題が生じたり、悪化したりしていることを示す研究が発表されています。オフィス以外の環境で仕事をすることがどのような影響があるのかについては、ようやく明らかになり始めた所です。しかし現在でも、仕事をする場所やテクノロジーの選択肢を利用して、長期にわたるリスクを軽減することはできます。

 

 

人間工学の面から見た健康や安全性の問題は目新しいものではありませんが、近年、自宅に間に合わせのワークスペースを設置することが増えたため、この問題は悪化しています。この記事では、従業員のウェルビーイングに関する最新の研究を取り上げ、より健康的なワークスペースを作り出すための方策を紹介します。

コンピュータ ユーザーの上位10%は、1日あたり11,000回キーを打ち、4,000回マウスをクリックしています。

従業員は緊張感や疲労を感じていることが調査により判明

ハイブリッドワークではビデオが作業の中心になる性質上、新しい問題を発生させたり、既存の問題を悪化させることなく、効率的なコラボレーションを可能にするツールが必要です。残念ながら、多くの従業員の自宅では、食卓やソファーの上などを仮設のワークスペースとして、パンデミックの初期に自宅に持ち帰ったオフィスデバイスを使用する状態が続いています。

コーヒーテーブルでノートPCを使用中の人

非常に多くの従業員が、健康、生活の質、生産性の面で理想的とは言えない環境で在宅勤務を行っています。

 
最適とは言いがたい状況のもとで、多数の問題が発生しています。またデータによると、ハイブリッドワーカーは、自分たちが直面する問題を過小に報告していることが明らかになっています。
 
最近ロジクールでは、在宅勤務を行っている3,000人以上の人々を対象に、コンピュータ、マウス、キーボード、モニターなど、標準的な機器についての調査を行いました。その結果、以下のことが分かりました。
 
  • 58%の従業員が、ビデオ会議中、カメラに映るために不自然な姿勢で座る必要がありました。

  • 69%が、通話のため長時間席についていた後で、目の疲れなどの身体的不調を訴えています。

腰をかばいながらノートPCを使用している人

リモートワークの人間工学に関する科学的研究報告

新しい科学的研究でも同様のことが示されています。最近の臨床研究では、次の事実が判明しています。 

  • 24%の回答者が、オフィスでの仕事中には経験しなかった新たな不快感を在宅勤務中に覚えたと報告しています。

  • 51%の回答者が、リモートワーク環境への移行後、以前から持っていた業務上の不快感の深刻さが増したと報告しています。

  • 3分の1以上の従業員が、首と背中の不快感が悪化したと報告しています。 

    研究報告の作成者は以下のように述べています。「私たちは、テレワークが報告された不快感へ与える影響を軽減するために、在宅勤務中の従業員に対し、より効果的な人間工学の標準とベストプラクティスを策定する必要があります。特に、以前から筋肉や関節の不調を抱えている人に配慮しなければなりません」。

基本から始める

人間工学と聞いてまず思い浮かぶのは、おそらくオフィスの椅子とデスクでしょう。これは健康的なワークスペースの基本ですので、当然と言えます。従業員には、人間工学に基づいた仕事場を自宅に設置し、リモートワークを健康的に遂行してもらう必要があります。まずは、自分の組織がそのためにどのような支援をしているのかを把握しましょう。従業員は、調整可能な椅子や、スタンディング デスクを利用しているでしょうか?多くの従業員は、ダイニング チェアやキッチンテーブルなど、すでに自宅にあるもので間に合わせている可能性があります。

いずれの場合でも、IT部門が以下の役立つヒントを活用し、従業員が自宅の仕事場を最適化して人間工学に基づいた環境を改善できるよう指導することができます。

  • 椅子の高さを調整:膝は直角に近い角度に、太ももは床と平行にして、足が床に着くようにします。椅子を調節できない場合、クッションを利用して高さを調整します。 

  • デスクの高さを調整:前腕とデスクの上面を同じ高さにします。アームレストがあれば、肘を乗せると快適です。 

  • 背中を支持:椅子に腰を支える部分がない場合は、枕またはクッションが役立ちます。

    基本的な環境整備が完了したら、IT面での人間工学的なサポートの段階に進みましょう。

エルゴノミクス的に配慮されたワークステーションを使用する人

IT部門の支援策

調査結果が示すように、在宅勤務中の従業員はで不快感を経験していますが、これは、リモート優先のコラボレーション向けに開発されたビジネスグレードのテクノロジーで、容易に解決できます。一般的なリモートワーカーの場合、首や背中などにおける、筋肉および関節の不快感を軽減するためには、以下の対策が有効です。

  • 外付けモニター:1日中ノートPCの画面を見下ろしていると、不快感が生じがちです。外付けモニターを設置すると、目線を上げることができます。最適な姿勢を取るには、画面上部が視線の下10°で、腕の長さほど離れた位置にある必要があります。 

  • 外付けウェブカメラ:長時間をビデオ会議に費やすことになるため、ノートPCの内蔵ウェブカメラではなく、外付けウェブカメラをモニター上に設置して使用します。そうすれば、目線が上がり姿勢もよくなります。また、自動フレーミングなどの最新のウェブカメラ機能を使用すると、会議中に動いても常に画面内に収まることができます。  

  • エルゴノミック マウス:従来型のマウスを使用すると、時間とともに疲労が蓄積します。エルゴノミック マウスは、手首がより自然な位置になるため、筋肉の反復的な緊張を軽減できます。ロジクールのエルゴノミック マウスであるMX Verticalに切り替えると、ユーザーの手の動きは4分の1になり、筋肉の緊張は10%軽減します。

  • エルゴノミック キーボード:曲線デザインのキーボードを使用すると、手、手首、前腕がより自然な位置になり、筋肉の緊張が軽減します。クッション付きのリストレストと組み合わせると、筋肉の疲労をさらに軽減できます。例えば、リストレストのない従来型のキーボードと比較すると、ロジクールERGO K860は、手首の安定度を54%高め、手首の曲がりの角度を25%軽減します。

  • クリアで快適なオーディオ:基本のさらに上を目指す場合、快適に設計されたのヘッドセットやスピーカーフォンなどの機器を使用すると、通話中の音声が聞き取りやすくなります。 

    ハイブリッドワークにおいて、すべての人に対応できる単一のソリューションというものはありません。また組織は、従業員が自宅でどのようなスタイルのワークスペースを使用しているか(食卓を使用しているのか、専用のホームオフィスがあるのかなど)を考慮し、身体的なニーズが各自で異なることを理解する必要があります。それぞれのニーズを満たすため、個別対応を取り入れることも考慮します。IT部門が選定したいくつかのエルゴノミック機器を従業員に提示し、各自の必要に合わせて選べるようにしましょう。

    また、各従業員が好みのエルゴノミック機器を購入し、自宅のワークスペースを最適化できるよう、補助金の給付や費用の補填を行う企業もあります。

エルゴノミック スプリットキーボードでタイピングする手

エルゴノミック キーボードとマウスは、自宅やオフィスでの従業員の不快感軽減に非常に役立ちます。

より健康的なワークスペースを作る

従業員が毎日使用するツールが健康にポジティブな影響を与えるようにすることは非常に重要です。ロジクールはその実現に向けて尽力しています。Ergoラボはその一例です。スイスを拠点とした当社の技術研究チームは、エルゴノミクスにより未来の職場を健康的かつ快適なものにするべく不断の努力を続けています。そのため、貴社は従業員の健康にしっかりと配慮できます。 

ホワイトペーパー「エルゴノミックは経済的にも優れています」をご覧ください。エルゴノミクスが収益の面でも役立つことがわかります。 

また、すでに従業員のためのより健康的なワークスペースを作る準備ができている場合は、当社のErgoシリーズの周辺機器をご覧ください。

Verticalマウスを持つ手

ロジクールLift縦型エルゴノミックマウス

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