Logicool for Businessレポート
ワークスペースのウェルネスにおいてテクノロジーが果たす新たな役割
ハイブリッド環境で生産性を長期的に維持するには、従業員の作業環境を一応の備えから万全の備えへと転換する必要があります。
一応の備えから万全の備えへ
離職者数が急増する中、企業は、従業員が希望する柔軟な働き方にどう対応すべきか、頭を悩ませています。とりあえず機能するようにと、快適さや長期的使用は二の次で早急に構築されたリモートワーク環境では、役に立ちません。こうした現状を打開できるのが、IT部門です。
以下のレポート概要でその理由をご確認いただけます。その後、レポート全文をお読みいただくと、取り組みを開始できます。
パンデミック下でリモートワークによって向上した生産性は、今後も持続が可能でしょうか？
従業員の疲弊や離職の増加は、その答えが「否」であることを示唆しています。
ビジネスの世界では、すべてがうまく行っているわけではありません。
3,220
億
ドル
従業員の疲弊に起因する離職および生産性低下に伴う世界的コスト（年間）。世界経済フォーラム。「従業員のウェルビーイングが職場生産性のカギ」、Gallup、2021年。「現代の疲弊問題が見過ごされた影響」、Forbes、2019年。
66%
世界の労働者のうち、
リモートワーク環境が仕事のパフォーマンスにマイナスに影響していると回答した人の割合「世界従業員健康研究」、Aetna International、2020年。
身体および精神のウェルビーイングは、従業員体験の向上における重要な要素です。
しかし、リモートワーク環境が不十分だと、各側面における問題はさらに悪化します。
身体的ウェルネス
リモートで働く従業員は、
日間、オフィスで働く従業員よりも年間労働日数が多い「在宅勤務のメリット」、Airtasker、2020年。
つまり、リモートで働く従業員はより長い時間仕事をしているため、適切なリモート ワークスペースを構築しておかなければ、身体的苦痛という問題に見舞われるおそれがあります。
「設備が限られているまたは不十分であるワークスペースで1年以上リモートワークをしている人々の間で、筋骨格系の症状が顕著に増えています。」
- Risk Management Magazine誌「エルゴノミクスとリモートワーカーの行動保健」、Risk Management Magazine誌、2021年。
「設備が限られているまたは不十分であるワークスペースで1年以上リモートワークをしている人々の間で、筋骨格系の症状が顕著に増えています。」
- Risk Management Magazine誌「エルゴノミクスとリモートワーカーの行動保健」、Risk Management Magazine誌、2021年。
精神的ウェルネス
リモートで働く従業員はオフィスで働いている従業員よりも、同僚と仕事以外の話をする時間が1日あたり37分短いことが明らかになっています。「在宅勤務のメリット」、Airtasker、2020年。
つまり、他人との絆を深めたり帰属意識を高めたりする、他人とのつながりの時間が失われています。こうした時間は、精神的なウェルビーイングに影響を与えるものです。
パンデミックの発生以降、精神の不調が仕事のパフォーマンスにマイナスに影響していると回答した労働者の割合「世界従業員健康研究」、Aetna International、2020年。
リモートワーク環境が不十分なところへ長時間労働が重なると、身体的、精神的なウェルネスが損なわれ、仕事に悪影響が出ます。
その影響は、従業員から雇用主へと広がります。
身体的ウェルネス
従業員への影響：苦痛の増大
ビジネスへの影響：直接および間接的コストの発生
コストの額はおよそ
6万5,000ドル
手根管（しゅこんかん）症候群の患者1人あたりの直接的な補償コストならびに間接的な生産性コストは約6万5,000ドル「業務上の傷病に要する推定費用および企業収益性への推定される影響」ワークシート、米労働省労働安全衛生局。
精神的ウェルネス
従業員への影響：ストレスの増加
ビジネスへの影響：短期的損失と長期的損失
メンタルヘルス問題が原因で、1週間あたり10時間以上の生産性が低下したフルタイムの従業員は、パンデミック下で58%から65%に増加「行動保健の影響（2020年最新版）」、The Standard、2020年。
雇用主は、差別化したウェルビーイング戦略で問題に対処しようとしています。
リモート ワークスペースも考慮することが必要です。
人材獲得のため、今後3年間で、差別化したウェルビーイング戦略を採用する予定の雇用主の割合「従業員のウェルビーイングに関して企業は何を優先しているのか、調査から明らかに」、Forbes、2022年。
「仕事で標準以下の機器やツールを使用し続けると、生産性が低下し、フラストレーションがたまり、最終的に従業員の離職を招きます。」
忘れないでください。個別に対処することが求められます。
企業は、オフィスでのコラボレーションと在宅勤務における生産性が、未来の労働力に対して果たす補完的役割を認識するまたとない、そして差し迫ったチャンスを手にしています。
個々の要件に応じてリモート ワークスペースを構築しましょう。
今、ワークスペースのウェルネスを改善するための新たなパラダイムが必要とされています。
それは、現代のリモート ワークスペースを一新するためのパラダイムです。
「一応の備え」から「万全」の備えへ
この機を逃す手はありません。最も重要な資産、つまり人材の面で競争上の真の優位性を獲得しましょう。
すべてのワークスペースを一新するには
従業員のウェルビーイングは常に重視すべき問題です。今日の、長期的な生産性の持続とビジネスの成功は、そこにかかっています。
レポート全文をダウンロードすると、以下について確認できます。
パンデミック発生以降の従業員ウェルビーイングの進化に関する詳細な調査
身体的、精神的ウェルビーイングの向上を後押しするトランスフォーメーションの戦略
自社のワークスペースを調査する際の、再現が容易なモデル