PopCom
ロジクールを活用してリテール オートメーションにイノベーションを起こす
PopComが独自のデジタル ポップアップ ストアにロジクールのカメラ「Brio」を採用
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小売業のあり方が大きく変わりつつあります。しかし多くの小売業者は、この変化に遅れずについていき、絶えず変化する状況に適応するのがやっとです。「リーチする顧客をただ増やすだけでなく、適切なタイミングで適切な顧客にリーチするにはどうすればよいのか」。あらゆる小売業者が最も気にかけている問題です。
そうした中、プロセッサーとスクリーンを用いて、キオスクやポップアップ ストアを含むあらゆる現場をビデオ対応にすることで新たな道を切り開いている企業があります。こうした企業がその際に頼りにしているのが、ロジクールのシンプルさと明快さです
映像で対応するロボティクス店舗
PopComは、米国に本部を置くテクノロジー企業であり、小売業者がデータに基づいてより多くの顧客にリーチできるよう、ロボティクスを使用した店舗を構築しています。ロボット、AI駆動のソフトウェア、カメラを組み合わせ、高解像度の映像と生体認証を利用することで、客足の分析、購買層、センチメントなどの匿名化された顧客データを収集しています。
PopComは自動的にデータを小売業者に共有し、小売業者がインサイトを得るのに役立てられます。データを活用して、さまざまな広告あるいは商品提案によるターゲティングを行い、マーケティングや宣伝の調整が可能です。対象となる商品には、化粧品、靴、衣料品、アクセサリー、また、ソースや紅茶といった食品が含まれます。
PopComは、CEOであるDawn Dickson氏が創業し、ニューヨーク、ロサンゼルス、ダラス、コロンバス、クリーブランド、サンフランシスコといったさまざまな都市でマシンを稼働しています。これまでに、ホテル、空港、会議場、大学といった場所で成功を収めてきました。
PopComのマシンは1台につき、2台のロジクール Brioを搭載
iPhoneのような自動販売機を目指して
Dickson氏は何年も前に、iPhoneのような自動販売機を作る、という取り組みに着手しました。iPhoneのように、なめらかで丸みを帯びた縁、考え抜かれた曲線、そして先端性をまとった自動販売機です。
しかし当時はまだ、顔認証や生体認証といったテクノロジーを利用することに人々が慣れていませんでした。Dickson氏によれば、その後、Snapchatのような大手IT企業がこうしたアプリケーションに対する人々の認識を変え、小売業者もそれに注目するようになったとのことです。
10年前、自分の考えは人から「どうかしている」と思われるものだったと同氏は言います。 しかし現在、その考えは現実的なものとなり、市場の反応も上々です。
最近では、大手IT企業がオンライン広告追跡のポリシーを変更し、購買者の行動をオンラインで追跡することがますます難しくなったことなどにより、PopComのようなソリューションの需要が高まってきています。そのような傾向が、顧客とつながる方法を再検討することを小売業者に促しているのです。
加えて、このたびのパンデミックがリテール オートメーションの浸透に拍車をかけたことで、タッチスクリーン、カメラ、キオスクなどの利用が広まり、一部の消費者には大変好まれています。
ロジクール BrioがPopComのロボティクス店舗の軸に
メトリクスや測定は、PopComがもたらす価値において欠かせない要素であるため、マシンに最適なカメラを見つけることが同社にとって非常に重要でした。そのため、解像度、距離、範囲、そして他のハードウェアやソフトウェアとの互換性といった要素が検討材料となりました。
PopComに必要だったのは「鮮明かつすばやい」カメラだった、とDickson氏は言います。また、さまざまなテクノロジーに対応したカメラを見つける必要もありました。PopComのマシンには、異なるオペレーティング システムで稼働する2台のPC、タッチスクリーン、52インチの広告用画面、モデム、ルーター、種類の異なる複数のカードリーダー、ロボティック アームが搭載されるからです。
インダストリアル デザインとネットワーク設計の両方に重点がおかれたロジクールの製品は、こうした要件にスムーズに適合しました。Dickson氏のチームは、早い段階からさまざまなカメラをリサーチし、エンジニアリングと製造の両方の視点からロジクール製品が最適なソリューションであることをすぐに特定したそうです。
実際、PopComのマシンの主軸をなし、製品設計において中心的役割を果たしたのはロジクール カメラである、とDickson氏は言います。
PopComのマシンには2台のロジクール Brioが搭載され、1台は上部の広告用画面の上に、もう1台はマシン中央のPOS画面の上に配置されています。上部のカメラは客足の分析に使用され、もう1台のカメラはヒートマップに使用されて顧客のセンチメントをリアルタイムで分析します。
それぞれのカメラが異なる役割を果たし顧客データを収集
これまでに合計23台以上のマシンを構築したPopComは、約60台のBrioを導入してきました。これらのカメラはLogi Tuneソフトウェアを介して一元的にリモートから、更新や管理ができるほか、ズーム、画角、色調などを調整可能です。
小売業者が時代を先取りできるように
PopComは、次世代の購買者のニーズに対応するため、未来に向けた大きなプランを立てています。新たな世代の人々は、フィルターを使用してさまざまな見た目を試したり、ソーシャル メディアをあらゆることに利用したりできることを期待しています。
同社は、ロジクール カメラを使用して、顧客が眼鏡、口紅、帽子などの商品をマシン上でバーチャルに試着、試用できるようにすることを検討中です。また、店頭でカメラを使用して顧客が自分の写真を撮影したり、それをソーシャル メディアにアップロードしたりすることを大きなチャンスと捉えています。顧客体験をさらに充実させるため、音声の利用を増やすことも検討中です。
さらに、ビジネスを医薬品など規制対象の製品に広げることも目指しています。コンプライアンス面では、ロジクール カメラの業界随一の画質と先進機能を活用すれば、「生身の」人間かどうかをチェックして顧客が実在することを簡単に検証可能です。その後、マシンが顧客のスマートフォンを介してその人物の身元を確認します。
ビデオ対応の環境が広がる中、Brioのようなカメラはオフィス以外でも多く利用されるようになってきています。ロジクールは、カメラを使用して新たなアイデアを生み出すというビジョンを共有し、また、カメラ テクノロジーの潜在力を最大化する企業として、PopComにとって信頼の置けるパートナーになりました。
PopComのチーム