記事:高性能なビデオ会議によって会議レベルを上げる
同僚と同じ時間に同じ部屋で行う対面会議の価値を疑う人は誰もいません。
人々の間のコミュニケーションの多くが非言語的であることは十分に立証されています。声の微妙なイントネーション。身振りのわずかな変化。驚き、混乱または同意の表情。これらのシグナルはコラボレーションにとって重要であり、離れた場所からでは伝わりにくいものです。
しかし、会議の参加者が数百、数千マイル離れている場合でも、本物の体験に近づけることは可能です。
これこそが、ロジクールが会議用カメラの最高品質のオーディオとビデオコンポーネントの設計に多くの時間と労力を費やしている理由です。非常にシンプルな会議室ソリューションによってレベルを引き上げることで、当社は、人々が会議を行い、ITが会議室ソリューションを管理し、誰もが長距離離れて快適にコラボレーションを行うのを簡単にしています。
会話の技術とサイエンス
オーディオエンジニアリングに関して言えば、多くの場合、聞こえてはいけないものを知ることは、聞こえるべきものを知ることと同様に重要です。
サウンドエンジニアの課題は、サウンド品質を下げる偶発的な雑音や背景雑音(HVACシステム、重要でない会話、ノートパソコンのタイピング音)を最小限に抑えながら、会議にとって重要な音(発言している人の声など)を分離し、増幅することです。気を散らすものに加えて、環境雑音によって、発言内容を聞いたり、人々の言葉の中の微妙なイントネーションを聞き取るのが難しくなることで、コミュニケーションが台無しになる場合があります。
会議室における関連する課題は、「全二重モード」の有効化です。これは、両側にいる人々が同時に話すのを可能にする通信設計です。「実際の会話では、貴方は私を遮ることができる必要があり、お互いに同時に話す必要があることもあります」と、ロジクールのオーディオエンジニアリング担当ディレクターであるBeau Chimeneは語ります。「つまり私たちは、優れたスピーカーサウンドを生み出し、複数のマイクを常に同時に有効にしておく必要があります。」
これは、ビデオバーでは特に難しい問題です。これは、マイクとスピーカーが同じユニット内に並んで配置されているためです。フィードバックを防ぐために、マイクは、その隣にあるスピーカーから発せられる音を無視して、代わりにテーブルの遠端にいる人の声にフォーカスできる必要があります。
非常にクリアなオーディオを設計
Rally BarとRally Bar Miniでは、インテリジェントなソフトウェアと高性能のハードウェア設計により、上記のような課題を解決しました。
例えば、RightSound™という独自のサウンド最適化を使って、大きい声と小さい声のレベルを自動的に調節します。このインテリジェントなテクノロジーはエコーと不要な背景雑音を抑圧し、時間と共に強化されるように設計されています。
Rally Bar、Rally Bar Mini、およびオプションの拡張マイクは、現在話している人に焦点を合わせるアダプティブ ビームフォーミングマイク アレイを使います。会議室内で誰かが動いた場合(例えば、立ち上がってホワイトボードにメモを取る)、環境雑音を最小限に抑えながら、、ビームフォーミングマイクはその動きを追い、焦点を合わせます。
パワフルな、ひずみの少ないスピーカーが、部屋を満たすサウンドを届けます。当社の特許取得済みのサスペンションシステムとチューニングされたポートは、感度の高いマイクアレイを妨げる可能性のある振動を除去します。これらの設計イノベーションによって、Rally BarとRally Bar Miniは部屋を満たすスピーカー音量を優れたマイク感度と結合できるため、双方向の会話が完全に自然に感じられます。
百聞は一見にしかず
会議カメラの設計において、特にレンズについては、カメラが様々な照明条件で使用されるという前提で開始しました。すべての場合において、自然で真に迫る映像に不可欠な滑らかさ、鮮明さ、および演色性が必要です。
自社の要求の厳しい仕様を達成するために、私たちはRally BarとRally Bar Miniの光学を自分達で設計することにしました。これを行うには、いくつかの工学専門分野、つまり光学、電気、および機械の技能が必要であることを理解していました。この設計プロセスの一部として、様々な照明条件を設定できるシミュレーションした会議室環境でカメラとレンズをテストしました。
ズームインした時に「パン」または「ティルト」しかできない、固定レンズを利用する一般的なビデオバーとは異なり、Rally BarとRally Bar Miniは共に、あらゆるズームレベルで幅広い部屋範囲に対応できるスムーズな電動式レンズを搭載しています。例えば、ホワイトボード上のメモをキャプチャするには、簡単にズームアウトしてパンを実行することができます。レンズを被写体に向けることで、Rally BarとRally Bar Miniは、固定レンズシステムでは対処できない映像品質を実現します。
「当社は製造プロセスを管理するため、カメラがあらゆる部屋と照明状況で問題なく動作するのを確認することができます。例えば、日光のある/ない午前中、真昼、夕方などです」と、ロジクールのイメージングエンジニアリング担当上級マネージャーであるBryan Lohは語ります。
様々な高度な機能
会議室では、会議カメラはオーディオとビデオのキャプチャ以上のことをする必要があります。人工知能と高度なソフトウェアが、画像と音声のリモート参加者へのブロードキャストにおいてますます重要な役割を果たします。
組織内のあらゆるサイズの会議室向けのロジクールのプレミア会議カメラ、Rally Plus、Rally BarおよびRally Bar Miniには、精密光学のメリットを強化する多数のソフトウェアイノベーションが含まれています。これには以下が含まれます:
RightSight™:カメラの視野内で人の輪郭を見つけ、自動的にパン、ティルト、およびズームを行い、会議の全参加者を適切にフレーム内に収めます。
RightLight™:光のバランスと色を最適化して、顔の外観を優先し、逆光状況でも自然な肌色を表現します。
RightSound:背景雑音とエコーを抑圧し、声を自動レベリングし、現在の話者に焦点を合わせることで、声の明瞭度を高めます。これによって全員の声が相手にクリアに伝わります。
AIビューファインダーは、会議出席者のビジュアル体験を強化することを目的としたもう1つのイノベーションです。この2台目の内蔵カメラによって、RightSightを最適化することができ、この機能を使って自動的に調節を行い、画像を再フレーミングします。AIビューファインダーは、人々が会議室を出入りした時、またはメインカメラの視界から出た時にカメラに伝えるため、カメラは必要に応じてズームイン/アウトとパンを実行して、全員に再び焦点を合わせることができます。
すべてが結合しました
ビデオバーは、ビデオ会議ハードウェアへの新しいアプローチです。一方では、これは会議参加者とIT専門家の体験をシンプルにします。他方では、ビデオバーによって、オーディオエンジニアとビデオエンジニアの作業が多少より複雑になります。
ビデオバーは優れたオーディオとビデオを生み出す必要があるだけでなく、他方を干渉する要素を許可しないようにする必要もあります。カメラ内の電動動作を、近くにあるマイクが拾ってはいけません。また、スピーカーの振動によってカメラぶれが生じてはいけません。
ロジクールでは、エンジニアは課題を解決するのが好きです。Rally BarとRally Bar Miniの設計において、彼らは、会議体験を、直接対面しているのと同様に快適にする、高度に洗練された会議カメラを開発しました。
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